やっとその気になる

ムスメは勉強は好きだ。

だから、宿題やらないとか、試験勉強しない、とか、

そういうことで困ることはあまりなかった。

ただ、ずっと困っていたのが、

焦りや、悔しさを感じないこと。

高校とか、受験とかそろそろ見えてきて、

一応行きたい高校もある。

そこへ行きたいなら、当然、しっかり勉強して、

成績も、内申も、取らなきゃいけない。

のほほんと行けるところではない。

けれどムスメは、テストで残念な点数をとっても、

「あーママに怒られる」とは思うようだが、

そこから「このままじゃマズイ!」とか「ライバルに負けて悔しい!」とかいう感情が、

全く浮かばないらしい。

ハングリー精神が皆無。

だから、勉強はしているけれど、

今一つ、本気な感じがしないのだ。

もっと本気でやれば、きっともっとできる子なのに。

見ているほうはもったいなくて仕方ない。

どうやったら本気になれるか、

色々考えたし、言葉を尽くしたけど、

もうそれは本人次第だからどうしようもない。

行きたい高校の紹介サイトも見ようともしないし。

結局、「行きたい高校」というのも、

私や周りに勧められたからってだけなのだ。

目標がそんな感じで、そこで何を学びたいのかも定まらない。

ただでさえ明確でないことは苦手なのに、

そんな曖昧な気持ちで必死になれやしない。

学年が上がり、周りがだんだん受験モードになっていく。

ムスメは、相変わらず「本気」になれないまま、

どう頑張ればいいのか苦しんでいた。

勉強をやってもやっても、

良い方にも、悪い方にも、

沸きあがる感情が無い。

成績が伸び悩む焦りは理解できないけど、

この期に及んで「本気」になることが分からない自分に焦りを感じ始めていた。

そんなある日、

授業中、それぞれ行きたい高校のことを調べる時間があったようで、

ようやっと、紹介サイトを見たらしい。

すると、その中に、

ムスメが愛してやまない恐竜に関する映像があったそうだ。

その日ムスメは、帰宅すると、

「ママ!紹介サイト見たよ!3Dプリンターで化石のレプリカ作ってた!!」

「私、ラプトルの共鳴腔のレプリカを作りたい!」

「ラプトルの発声と、人間の言葉に共通点はないのかな?」

「研究したら、生物のコミュニケーション能力の進化について分かるかもしれないよ!」

と、ラプトル(恐竜)について熱く熱く語ったあと、

「私、あの高校に行きたい。」

と目を輝かせて言った。

やっと、スイッチが入った。かな?

一番最初の目標を定めたムスメは、

更にその先の大学、仕事についても、

ぼんやり話していたことを、

明確に標的に定めた様子。

もちろんそれは、今後いくらでも変わるだろうけど。

でも、きっとこれで少し強くなれるんじゃないかな。

私も少しだけ落ち着いて、見守ることができるな。

しかし、ムスメを動かしたのは、

やっぱり「恐竜」だった。

ムスメ、本当は、

小説家か、古生物学者になりたい。

ずっと変わらない夢だ。

でも、そのどちらも、安定した将来とは言えないからと、

私も勧めはしなかったし、本人も選ぶつもりはないらしい。

だけど、もし本当に、やっぱり考古学をやりたいなら、

自分が頑張るんなら、

反対しないよ。

なにより、最もムスメがムスメらしくいられる場所かもしれないと思うし。

髪も服も砂まみれでも、

そんなこと誰も気にしない。

黙々と化石を掘って、見つめて、笑っているムスメの顔が想像できる。

それはそれで、いいんじゃないかな。

(小説は、本気でやりたいなら、本業をしっかり固めつつ時間を絞り出してやりなさいと話していて、ムスメも納得している。)

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