「迷惑メールです」

ムスコが幼稚園の年長と、1年生の時、

私は小学校のPTA本部役員をしていた。

PTAも、ここ最近は過渡期であり、

特に2年目、ムスコが1年生の時は、

通常業務に「改革」が重なり忙しかった。

後半はほぼ毎日学校へ通い、ムスコが帰る時間に間に合うよう、ぎりぎりに校門を出た。

会議や研修で、休みの日に出かけたり、夜にいないこともあった。

けれど、それらより悩まされたのが、

在宅時のLINEやメール、電話だった。

学校からの質疑、処々の情報窓口、保護者からの質疑、クレーム、本部内でのやり取り、、、

ムスコとほぼ同時に帰宅しても、

スマホがずっと鳴り続ける。

子供達に「ごめんね~。」と言いながら、

必死に返答。(←LINEを打つのに時間のかかる人)

特に、学校から電話がかかってくると長くなることが多く、

また、多忙な先生方の時間の都合上、

やり取りは大抵、ご飯を作ってるときか、ご飯を食べ始めるくらいの時間に偏っていた。

その結果、食べるのが遅くなってしまったり、途中までしか作れずお弁当を買いに行ったり、

子供達だけで食べさせたりすることが増えてしまった。

ご飯の時間は、

とにかく喋りたい多言の二人にとって、

私と座って話せる大事な時間でもあり、

それができないと、2人とも重た~い空気でフラストレーションをため込んだ。

(ご飯の時間に旦那がいることはほとんどない。)

ムスコは、

始めは、学校でしょっちゅう私に会えると喜んでいた。

けれど、だんだん笑わなくなり、

休み時間や給食の時間に、私がいるかPTA活動室まで見に来ては、なかなか教室に帰らなかったり、

家で電話が鳴ると落ち着かなくなり、

しまいに電話の音でパニックや癇癪を起すようになった。

特に学校から電話がかかると、電話の横でギャーギャー泣いた。

「ママがやってることは、大事なお仕事だって分かってる。」

「でもじゃあ、ムスコくんはいつママとお話すればいいの?」

「学校がママと家族の時間を取っちゃう!!」

「ママとご飯食べたい!!」

「ママが疲れてるの可哀想!!」

いろんなことを、泣き叫んだ。

もともと「時間がなくなる」ことに必要以上に恐怖感を持っているので、

「悲しい」「寂しい」だけでなく、時間が奪われる「恐怖」や「不安」

いろんなものが入り交ざって、どうしようもなくなっていたんだろう。

とはいえ責任を投げ出すわけにもいかず、

役職を卒業するまで我慢させて、本当に申し訳なかった。

後で気づいたけれど、

私が役を終えた日、ムスコは珍しく日記を書いていた。

「ママのやくいんがおわったよ。」

「ぼくはほんとうにスッキリしました。」

何とも言えない気持ちになった。

それから2年たったが、

その時のことは、トラウマとしてしっかりムスコの記憶に刷り込まれている。

記憶力、特に負の記憶力がすこぶるいいのでやっかいだ。

今年私は、子ども会の役員になった。

これは順番だから、仕方ない。

昨年から分かっていたので、

ムスコにも随分前から説明はしていた。

それに、今回は以前のような代表的な立場ではないので、

学校から電話がかかることもないから大丈夫と言って聞かせていた。

だけどやっぱり、スマホは忙しく鳴るんだ。

今が一番忙しい時期だから仕方ないし、

少しトラブルがあったりして、どうしてもあちこちとやり取りをしなければならなかったり。

ムスコは始め、低い声で「鳴ってるよ」と教えてくれていた。

だんだん私が手を取られる時間が増えてくると、

「ほらね、これでまたご飯が作れなくなっちゃうんだよ。」

「ママと話す時間が無くなるんだよ。」

と言うようになり、

ついには、

電話が鳴る度、

シャットダウンに近い表情で、

無機質な声で、

「迷惑メールです。迷惑メールです。迷惑メールです。」

とアラートのように繰り返すようになった。

あぁこれはマズイ。

だいぶんキテルわ、、、。

新年度の忙しい作業がだいたい終わったし、

トラブルもほぼ解決されたので、

もうそんなにスマホが鳴り続けることはないと思うんだけど、、

どうだろう、、。

1年間、ムスコ、もつだろうか、、、。

もたなかったら、、、

どうなるんだろうか、、、(*_*;

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