だが免疫力は強く

そんなわけで、ムスコはよく泣く赤ん坊ではあったのだが、

なんせ「超」のつく過疎の町。

小さい子供は本当に大切にしてもらえた。

ムスメももちろん。

ムスコももちろん。

ベビーラッシュではあったが、大抵みんな実家や嫁ぎ先など、預け先があったので、

ある程度のサイズになるまでは外へ出さないのが風習だったようだ。

私は、当然預け先もなく、ほぼワンオペなので、

一か月検診が終わったとたん連れ回さなければ、生活ができない。

なので、生後一か月からは、スリングに入れてどこへでも連れ歩いた。

このサイズの赤子は、非常に珍しかったようだ。

ある時は、駅前ですれ違った全く知らないおばあちゃんが、

「それは赤ちゃん?」

と声をかけて来られ、

『そうです。』

と答えると、

ぱ~っと顔を輝かせて、

「ちょっと見せていただいてもいい?

 もう何十年も、赤ちゃんなんて見ていないの。

 可愛いわね~。何か月?

(一か月です)

 まぁー!

 私はもっと奥に住んでいて、滅多にこっちに出てこないのよ。

 それがこんなタイミングで赤ちゃんに会えるなんて。

 今日は病院なのよ。

 でも寿命が一年は伸びたわ!

 ありがとう!ありがとう!

 赤ちゃんは神様みたいなものよ。

 きれいねぇ。

 なんまんだぶなんまんだぶ。

 ほっぺさわらせてもらっても?

 まぁ~。

 帰ってじいさんにも話さなきゃ。

 本当にありがとう。

 赤ちゃんは、幸せよ。」

そう言って、ムスコに手を合わせて拝まれた。

「赤ちゃんは、幸せよ。」

の最期の言葉が、心に残った。

どこへ行っても、知ってる人はもちろん、知らない人も、

酔っ払いも、外国の方も、

ムスコの顔を見てくれ、

抱っこしてくれ、

とにかく可愛がってくれた。

ムスメはよく「お預かり」に行かせていたが、

幼稚園では「お預かり」と一緒に「学童」も受け持っていたので、

夕方迎えに行くと、小学生の子供達がたくさん園庭で遊んでいた。

私がムスコを抱いてムスメの迎えに現れると、

そのうちの誰かが

「ムスコくん来た!!」

と叫び、一気に小学生が駆け寄ってくる。

みんな砂まみれ泥まみれで、「ムスコくん触らせて~!」と取り合いになる。

先生が「赤ちゃんに触るときはせめて手を洗いなさい!」と言われるが、

好奇心のほうが圧倒的に勝ってしまう。

私も、「あ~」と思いつつも、

子供達が「可愛い!!」「抱っこさせて!」「たまら~ん!」と

満面の笑顔でムスコをもみくちゃにしてくれているのが嬉しくて、止めることはできなかった。

そのうち園の中からムスメがダッシュで現れて、

ムスコをむしり取り、

「だめだよー!あたしの弟なんだから!手洗ってよー!」

と言うと、今度はムスメもムスコごともみくちゃにされて、、

みんなでキャーキャー言いながら、楽しそうにしていた。

そういえばそんな時、ムスコはほとんど泣かなかったな。

もみくちゃはいいんだ。

かつて実家の愛犬がお世話になっていた病院の愛犬は、

病気の最前線をちょろちょろしていたわけだが、

すこぶる元気で、大往生だった。

院長先生が、「毎日いろんなものに触れてるから、免疫力はめちゃくちゃ高い。」

と言われ、なるほどと思ったことがある。

小さい時に、安全に家の中で過ごさせてやれなかったけど、

あっちにもこっちにも行って、

みんなにかまってもらったムスコは、(特に砂まみれ泥まみれ)

免疫力が高いに違いない!!

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