雨の日、救われた思い出

ムスコがまだ1才の頃。

梅雨の日、雨の合間を見つけて買い物に出たつもりだった。

ムスコをカートに座らせて、急いで買い物を済ませ、さぁクリーニングを取って帰ろうと出口に行くと、

バケツをひっくり返したような雨が降っていた。

今日はお客さんも多く、車ははるか遠くに止めた。

買い物した物に、まだクリーニングも抱えなきゃいけないし、半分寝てるムスコをできるだけ濡らさないためにはどう動けばいいか、雨を見ながら考えていた。

その時。

「お母さん!傘持ってるの?」

振り返ると、自分の親世代のご婦人がこちらへ駆け寄って来られた。

『いえ、持ってません。』

すると、ご婦人は今畳んだばかりの傘を開いて、

「ほな行きましょ。お母さんは濡れても、赤ちゃんは濡れたらあかん。」

『ありがとうございます。でも、まだクリーニングも取りに行かなきゃいけないもので、、』

(クリーニングは隣だが、外を通ってしか行けない)

「そりゃ大変。じゃ、クリーニングからね。赤ちゃんなんて言うの?こんな時なのに、大人しいねぇ」

と言って、傘に入れてくださった。

クリーニングを取りに行っている間も待っていてくださって、駐車場の奥まで付き合ってくださった。

「ええ子やね~。外で大人しいと、お母ちゃん助かるんで。」

「お!かっこいいチャイルドシートやな!」

「お姉ちゃんもおるん?学校?」

と、ムスコにもずっと声をかけてくださった。

そうして無事ムスコを搬入し、何度も頭を下げる私に、

「こんな雨が降ると、お母さんは大変やな。」

『傘持っても、荷物が多いので帰って危険で』

「そうやそうや、女はな、荷物に子供に、傘なんか持っとられへんのよ!

 だからいーのいーの。

 ムスコくん、またね。またどこかで会いましょ。」

そう言って、とってもさわやかな笑顔で去って行かれた。

ご婦人の背中はびしょ濡れだった。

当たり前だけど、人の親切に触れた時って嬉しい。

ムスコがずぶ濡れにならなくて本当に良かった。

私は不器用でどんくさいので、

いつも『人の迷惑にならないように行動しなければ』と思っているけれど、

普段子供を二人抱えて、それだけでいっぱいいっぱいになっている。

それだけでなく、もっと困っている人に気付いて、助けてあげられるような器の人になりたいなぁ、とその時改めて思った。

ご婦人、カッコよかった。

私はその日何度もムスコに、『よかったね~、よかったね~。』と言い続けた。

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