発表会とグレード


ムスコと似た感じの子や、いろんな子の思いが書かれていて、ムスコのサポートに前向きになれた一冊です。

本来なら春のこの時期は、ムスコのピアノの発表会と、グレードという試験がある。(今年は中止と延期)

ムスコにとって、地獄のやつだ。

やっぱり、ムスコは自己肯定感が物凄く低いので、「うまくいく」と想像せず、「間違えて怒られる、みんなに迷惑かける」と思う故、プレシャーでパニックを起こすのだと思う。

ムスコの教室の発表会は、一人でなくグループでセッションするので、なおのこと自分が失敗するわけにいかない。

ムスメもそうだが、発達障害のある子のよくある考え方で、

「失敗しそうなこと。自分にはできなさそうこと。」=始めからしない

らしい。

なので、家でピアノの「ピ」の字を出そうものなら、のたうち回って嫌がって暴れる。

なんとか椅子に座っても、そんな状態でまともに弾けるはずがなく、うまくいかないとまた怒り狂って暴れだす。

『そんなにピアノ嫌ならやめていいんだよ。』と言うと、

「いやー!!やめない!練習がやだー!!」と泣いてわめく。

楽譜を投げ捨て、おもちゃを破壊し、しまいにピアノにかぶさって泣き疲れて寝てしまう。

もう何度、「やめてまえ」と思ったことか。

レッスンでも思うようにいかないと、エレクトーンの下に潜っておよそ15分フリーズして出てこない。

シャットダウン、、。。

みなさんに「ごめんね~」と言うしかない。

そして復活したかと思ったら、スターウォーズやウルトラマンの曲なんかを勝手に弾きまくる。

最初の年の発表会は他校の生徒さんと合同だったので、合同練習の時は最悪だった。

知らない生徒さん、知らない先生への不安にパニックを起こし、ついには逃亡した。

担当の先生と一緒に探すと、いつも自分が座っているエレクトーンの下でフリーズしていた。

担当の先生にはよくご理解いただいているので、「仕方ないね。びっくりしちゃったかな。」と。

「今やっておかないとみんなで練習できないよ。弾けなくてもいいから。」と、なんとか連れて行こうとする他校の先生に、「この子はとても繊細なんす。ちょっと様子を見ましょう。」と言ってくださった。

最後の10分、ようやくみんなと弾く気になって、一回だけ一緒にセッションできた。

他校の先生「あれ?ちゃんとできるじゃん!じゃあ最初からやればよかったのに。」と。

担当の先生「そういう事じゃないんですよ。この子は弾けますよ。申し分なく。でも、とにかく繊細なんですよ、、。一回でもできてよかったです。ムスコくん!頑張ったね!!」

と、迷惑しかかけてないのに褒めてくださった。

ムスコは、パニックを起こしたりした後「やってしまった」と思うようで、改めて落ち込んでいたが、先生にそう言ってもらえて少し安心したようだった。

3年目には、もともとムスコ合わせて4人だったお友達が2人なってしまった。

でも、その子がとっても気の合う、面白くて素敵な子で、ムスコがグズグズ言っていると

「あ~あ、今日は調子悪い日か~。しょうがないな~。」

なんて言ってくれる。

4年目には、ムスコもレッスンではパニックを起こさなくなった。

たまたま人数が少ないのもあって、先生と、お友達と、自由にのびのびレッスンを受けさせてもらっている様子。

合同練習でも、どうどうとしていられるようになった。

本当に、先生と、お友達の理解あってこそ、今もムスコは楽しくレッスンに通うことができている。

本当に有り難い。

今でも家では、練習が嫌で、我を忘れるほど泣いて暴れることもある。

でも、不思議と、楽譜を破いたり、ピアノを傷つけるようなことはしない。(椅子は飛ぶけどね)

私が怒って『もういいかげんやめてしまえ!!ピアノは誰かにあげるから!!』と言うと、

「ママ~お願い~ピアノと楽譜だけは捨てないで~あげないで~!!」と泣いてすがりついてくる。

そこらへんにちょっと音楽愛を感じるので、もう少し頑張って付き合ってやろうかと思う。

ピアノの道へなんて思ってない。

ただ、あまりに感情の起伏が激しい彼の、何らかの安定剤的なものにでもなったらいいなと思っている。

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