ムスコについて②

そもそも第2子をどうするか

ムスメが4才になるころ、周りはベビーブーム👶

ムスメは弟や妹のいるお友達を羨ましがるようになり、「弟が欲しい!」としきりに言うようになった。

もともと、なかなか子宝に恵まれなかった我が家。

そしてムスメの発達障害。

第2子をどうすべきか、だいぶ迷った。

いずれ私達が年を取ったり、親元を離れて行った後、ムスメに理解者がいてほしい。

兄弟姉妹がそばにいて、彼女を少しでも支えてくれたら。

でもそれは、なかなかの賭けだとわかっていた。

第1子が発達障害の場合、第2子も発達障害の可能性が結構高い。

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始めは信じたかった

そんなこんなで、治療の末ムスコがやってきて、ムスメは大喜びでよく笑うようになった。

そしてすぐに、ムスメとの違いに気付いた。

泣く、泣く、泣く、そして、笑う。

キャッキャッと、声を出して笑った。

後追いもした。母親への執着もあった。

実家の両親から「それで、ムスコくんはどうなの?ムスメちゃんとは違う?」と、時々探るように電話があったが、私も「多分普通だと思う」と答えていた。

でもやっぱり違和感はやってくる

この子は普通だ。

よく笑い、よく泣き、田舎のたくさんの人に可愛がってもらって、みなさん「この子は表情がいいね~」とほっぺをぐりぐり。それでまた笑う。

でも、ある日気付いた。

待て、ちょっと待て、

笑うのはいい。

普通、こんなに泣く?

もはや、赤ちゃんの可愛い泣き方じゃないしね、、

抱っこしていないときはほぼフルタイム、全力で、体を硬直させ、目を見開いて、ギャーーーーーーーーー!!

1時間でも2時間でも、治まるまで誰も止められない。

抱っこしてもだめ。

一度泣き出すと、疲れて眠ってしまうか、ふと我に返ったところをすかさず抱きしめるか、この二つしか、泣き止む方法はなかった。

赤ちゃんマッサージの先生と、一番身近だった友人が、日々やつれていく私をひどく心配してくれた。

後になって、これが「癇癪」だったのだと思い知る。

誰にも止められないわけだ。

ムスコが大好きなムスメも、耳をおさえて「何とかして―!」とわめくようになった。

旦那はもっとだめで、0歳のムスコにキレて怒鳴って、その都度家を出ていってしまった。

ムスメの病院で

ムスメが3歳から発達の病院に通っていたので、ムスコも自動的にお腹の中から一緒に通っていた。

ムスコが1歳になるかならないかの頃だったか、何気に先生がムスコを見ながら

「まあこの子も何かあるけど、診断はまだでいいか」

と言われた。

毎日の「泣き」に困ってはいたが、まだそのとき私は「この子は普通」と思っていたので、少しだけショックだった。

まあ、覚悟はできていた事なので、それ以上ではなく、「なんだ、やっぱりそうなのか」と受け止めるしかなかったのだが。

「その泣き方も普通じゃないよね。お母さん体力もたないよ」と。

ですよね~、、

でも先生、これは、手をかけてやれば、できる限り抱っこして愛してやれば、いつか治まるものだと思っていたんです、、そう、思いたくて頑張っていたんです、、

癇癪地獄

ムスコが1歳の頃、また引っ越しをした。

相変わらず、毎日ひどい癇癪だった。

癇癪が無ければ、本当にかわいい天使のようだったのに。

立って歩くようになると、癇癪はエスカレートし、物を投げたり頭をぶつけたり、危険なことも増えてきた。

ただ、見守りながら、待つしかなかった。

ひどい癇癪の時は、もう言葉も通じない。

それが治まってくると、ふと、目が合って、意思が感じられる瞬間がある。

そのときにとっさに話しかける。抱きしめる。

それで答えられたら、癇癪は消える。

毎日が忍耐。ただひたすら我慢。

そして、周囲に、「うるさくてごめんなさい」と頭を下げて回る。

きっと、虐待通報とかされただろうな。

耐えきれず、私が喚いたこともたくさんあったし。

ムスメに告知する

問題はムスメだった。

その時1年生。

家に帰っても、母(私)は常に弟の癇癪に振り回され、宿題を見ることすらできず、一人で一生懸命勉強してくれてるのに、うるさくてできない。物が飛んでくる。習い始めた習い事も、私の余裕のなさゆえに、やめさせてしまった。

だんだんムスメがおかしくなる。

そしてついに

なんでムスコくんはいっつもこうなの!

私は大好きなのに、なんで邪魔ばっかりするの?

なんでいっつも泣いてるの?泣きたいのはこっちのほうだよ!

ママと遊べない!習い事にいけない!宿題できない!

なんでなんで!!!

ママ!ママは、私のためにムスコくんを産んだって言ったじゃない!

私をきっと理解してくれるって!

この子理解なんかしてくれるの?

嫌だ嫌だ、大好きなのに、こんなに可愛いのに、嫌いになりそうだよ!!

そう言って、めったに泣かないムスメがわんわん泣き出した。

もう限界だと思った。

それでわたしは、ムスメに告知することにした。

本来、小学校高学年くらいが理想と聞いていたが、ムスメは頭がよく、理解力がある。

彼女を信じるしかなかった。

「ムスコくんはね、障害があるのよ。それで泣くんだって。でもね、それはムスメちゃんもそうなの。あなたも障害があるの。だからごめんね。ムスメちゃんに理解者を作ってあげたくてムスコくんをうちに呼んだけど、もしかしたらムスメちゃんのほうがムスコくんのことを理解してあげないといけないかもしれない。」

そんなことを話した。

ムスメの反応は意外だった。

ムスコを見て、ぎゅっと抱きしめて、

「こんなに可愛いのに、しょうがいなの?ムスコくんがかわいそう!いいよ、私が理解する!しょうがいのせいなら、泣いても仕方ないよね。嫌いになるかもなんてないから、ずっと大好きだからね!」

と言った。

自分の事は?と聞くと。

「あ、そっかーってかんじ」

理解者

こうしてムスメはムスコの最大の理解者となった。

どれだけ泣いていても、我関せず。

平気で宿題をして、平気で遊ぶようになった。

旦那が発狂してる横で、「治まるまで仕方ないんだから、何言っても無駄だよ」と余裕をかますようになった。

私としては、そのムスメの余裕っぷりを見ていて、少し気持ちが救われるところがあった。

私の理解者でもあったのだ。

そして、ムスコは、おしゃべりのムスメに鍛えられ、1歳半ですでにベラベラとしゃべり悪態までつくようになり、同じように、料理中も、トイレの前でも、お風呂の前でもしゃべり続けるようになった。

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